星空初心者のカメラ選びは「①APS-Cかフルサイズかで予算と写りの方向性を決める→②メーカーごとのおすすめ機種から1台選ぶ→③予算で絞る」の順で考えると失敗しません。画角の違いはレンズ選びの記事で解説済みなので、ここではカメラ本体側の違いに絞って解説します。
APS-Cとフルサイズの違い(カメラ本体での実用差)
星空撮影はISO感度を上げて撮ることが多いため、センサーが大きいフルサイズの方が同じ画素数ならノイズが少なく、暗い天の川もクリアに写せる傾向があります。一方でAPS-C機は本体が軽量・コンパクトで価格も抑えやすく、三脚に乗せて長時間粘る星空撮影では携行性のメリットも大きいです。最近のAPS-C機は裏面照射型センサーの採用で高感度性能が大きく向上しているため、「まずは無理のない予算で始めたい」ならAPS-C、「暗い夜空でもノイズを極力抑えたい」ならフルサイズ、という判断基準で選べば十分です。

APS-C編:メーカー別おすすめ1台
Sony: a6700
Sony APS-C機の最新世代センサーを搭載し、高感度性能と動画性能を両立。星空撮影で使う多くのSony製超広角レンズとの相性も良好です。
Fujifilm: X-T5
高画素・高解像でありながら高感度性能も確保した富士フイルムの主力機。ダイヤル操作で設定を確認しやすく、暗所での操作性にも優れます。
Nikon: Z 50
軽量・コンパクトなニコンZ DXシリーズの入門機。バリアングル液晶で構図確認がしやすく、星空撮影の練習用1台目に向いています。
Canon: EOS R10
RFマウント共通で、レンズ記事で紹介したRF16mm F2.8 STMがそのまま使えるキヤノンAPS-C入門機。価格を抑えつつ星空撮影を始めたい人向けです。
フルサイズ編:メーカー別おすすめ1台と星空撮影向け機能
Sony: a7 IV
バランスの取れた高感度性能と、暗所でもピントを掴みやすいAF性能が特徴。前回のレンズ記事で紹介したFE 16mm F1.8 Gとの組み合わせで天の川アーチを狙いやすい構成です。
Canon: EOS R6 Mark II
デュアルピクセルCMOS AFによる暗所での顔・被写体検出と、常用ISOの高さが強み。星景ポートレートのような人物入り構図でも扱いやすい1台です。
Nikon: Z 6III
部分積層センサーによる高い基本性能と、星空撮影時にヒストグラムを確認しやすい高精細ファインダーが特徴。長時間露光時の安定性にも定評があります。

Sony| a7c2・fe16mmf1.8G・F1.8・15秒・ISO3200

Nikon Z 5II I・NIKKOR Z 20mm f/1.8 S・F1.8・20秒・ISO3200
予算に合わせた選び方
- エントリー(まず1台試したい): Nikon Z 50 / Canon EOS R10
- ミドル(画質と価格のバランス): Sony a6700 / Fujifilm X-T5 / Sony a7 IV
- こだわり派(高感度耐性・基本性能重視): Canon EOS R6 Mark II / Nikon Z 6III
次のステップ
カメラが決まったら、光害マップで光害の少ない撮影地を、月カレンダーで新月前後の狙い目日をチェックしましょう。当日の雲量・透明度は星空指数で確認でき、撮影シミュレーターと組み合わせるとより具体的な構図まで事前に検討できます。
よくある質問(FAQ)
Q. スマホのカメラでも星空は撮れますか?
A. 近年のスマホは夜景・天体モードで簡易的な星空撮影に対応していますが、明るい単焦点レンズを装着した一眼カメラの方が天の川のディテールをはるかに鮮明に写せます。

Q. 中古のカメラボディでも問題ありませんか?
A. 問題ありません。星空撮影は連写性能や動画性能をあまり必要としないため、型落ちの中古ボディでも高感度性能さえ確保できれば十分に楽しめます。
Q. APS-Cとフルサイズ、最終的にはどちらが良いですか?
A. APS-Cでも星空撮影は可能ですが、星景撮影に特化したAPS-C用レンズの選択肢が少ない点がデメリットです。作品としてより高画質を求めるならフルサイズが有利でしょう。しかし、まずは予算を抑えて楽しむことが大切です。ご自身のスタイルに合わせて選んでください。
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