夜空をスーッと横切る明るい光——それはISSかもしれません。条件が合えば肉眼でも-3〜-4等の明るさで見え、飛行機と違って点滅しない滑らかな動きが特徴です。この記事ではISSの撮り方と通過予報の活用法を解説します。
ISS(国際宇宙ステーション)とは
ISSは地上から約400km上空を、約90分で地球を1周する宇宙ステーションです。サッカー場ほどの大きさがあり、太陽光を反射することで非常に明るく輝きます。見えるのは日没後または日の出前の「薄明の時間帯」だけで、真夜中は地球の影に入るため見えません。
通過予報の確認が最初のステップ
ISSはいつも見えるわけではなく、特定の時刻に特定の方角を特定の高さで通過します。通過予報を確認しないと撮影は不可能です。
- Heavens-Above.com:地名を入力すると今後の通過時刻・方角・最大仰角が一覧表示される
- ISS Detector(スマホアプリ):現在地から自動で予報を計算。通知機能もある
- Starscape Guide ISSトラッカー:通過情報を手軽にチェックできる
最大仰角が30度以上の通過が肉眼・カメラで捉えやすく、最大仰角が80度以上の「ほぼ天頂通過」は特に明るく見えます。
ISS撮影のカメラ設定
- レンズ:広角〜標準(軌跡を長く写すため)。14〜35mm程度
- ISO:800〜1600
- F値:F2.8〜4
- シャッタースピード:10〜30秒(ISSの光跡を線で写す)
- または連続撮影して比較明合成:複数カットを重ねると長い一本の軌跡になる
事前準備が成功の9割
ISSの通過時間はわずか2〜6分です。準備不足で間に合わなかった、という失敗が多いです。通過5分前には三脚をセットし、ピントを合わせ、構図を決めた状態でスタンバイしましょう。予報の方角に木・建物がないか、昼間のうちに現地を下見しておくとさらに安心です。
月面通過・惑星通過にも挑戦
ISSが月面を横切る「ISS月面通過」は非常に短時間(0.1〜1秒)のため高難易度ですが、成功すると迫力ある写真になります。専用の予報サイトで自分の地点での通過時刻(数秒単位で正確な情報が必要)を確認して挑戦してみましょう。
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