夜空に無数の星があるなかで、北極星だけは一晩中ほぼ同じ場所に輝いています。方角の基準にも赤道儀の極軸合わせにも欠かせない北極星の探し方を、初心者でも分かるよう丁寧に解説します。
北極星とはどんな星か?
北極星(こぐま座α星、ポラリス)は2等星で、天の北極からほぼ1度以内にあります。地球の自転軸が北極星の方向を向いているため、北極星は一晩中ほとんど動かず、他のすべての星が北極星を中心に回転するように見えます。明るさは1等星より少し暗い2等星で、特段目立つ星ではありませんが、「動かない」という特徴で区別できます。
北極星の探し方①:北斗七星から見つける
最もポピュラーな方法が北斗七星を使う方法です。
- 北の空に「ひしゃく」の形をした北斗七星を見つける
- ひしゃくの「水をくむ側の先端2つの星」(ドゥーベとメラク)を結ぶ
- その2星の間隔を約5倍伸ばした先にある明るめの星が北極星
北斗七星は春〜夏は高く、秋〜冬は低い位置にありますが、1年中ほぼ北の空に見えます(北海道・東北では年中見える)。
北極星の探し方②:カシオペヤ座から見つける
北斗七星が低くて見えない秋〜冬はカシオペヤ座を使います。
- 北東〜北の空に「W」の形をしたカシオペヤ座を探す
- Wの左側の2辺の延長線と右側の2辺の延長線の交点を探す
- その交点から北极星方向に目を向けると、北極星が見つかる(Wの開いた側に向かって約5倍)
北極星が星空撮影で重要な3つの理由
- 方角の基準:北極星の方向が真北。他の方角もここから割り出せる
- 星の軌跡の中心:グルグル写真(スタートレイル)では北極星を中心に同心円状の軌跡になる
- 赤道儀の極軸合わせ:ポータブル赤道儀を使う際、回転軸を北極星の方向に合わせることが必須(極軸合わせ)
スマホアプリで確認する方法
「SkySafari」「Star Walk」「Stellarium」などのARカメラアプリを使えば、スマホをかざすだけで北極星の位置が画面上に表示されます。初めての場所や雲が多く星が見えにくい夜でも方角の確認ができて便利です。
北の空が開けた撮影地を選ぶメリット
北向きに山や建物があると、北極星が隠れてしまい極軸合わせができなくなります。ポータブル赤道儀を使う予定がある場合は、撮影地選びの時点で「北の空が開けているか」を確認しておきましょう。
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