「RAWで撮ろう」という言葉をよく目にするものの、実際に何が違うのか分からないまま撮っている方も多いはずです。この記事では星空撮影における RAW と JPEG の違いを具体的に解説し、なぜ星空にはRAWが圧倒的に有利なのかを説明します。
RAW と JPEG の根本的な違い
一言でいうと、JPEG は「カメラが完成させた写真」、RAW は「後から自分で仕上げられる素材」です。
- JPEG:カメラが自動で色・明るさ・コントラストを決めて圧縮。データ量が小さく手軽だが、後から大きく調整できない
- RAW:センサーが受け取った光の情報をほぼそのまま記録。データ量は大きいが、現像ソフトで後から大幅に調整できる
星空撮影でRAWが圧倒的に有利な理由
① 暗部の階調が豊富
星空は暗部に繊細な情報(天の川の微妙な明暗・淡い星雲の色)が詰まっています。JPEGはカメラが暗部を圧縮・黒つぶれさせてしまいますが、RAWなら現像時に暗部を持ち上げて情報を引き出せます。
② ホワイトバランスを後から変えられる
夜空の色味(夜景の影響で橙色に転ぶことがある)をRAWなら後から自由に補正できます。JPEGはカメラのWB設定が焼き付けられており、大きな修正が難しいです。
③ ノイズ処理の柔軟性
RAWのまま現像ソフトに読み込み、専用のノイズ軽減スライダーや AI ノイズ除去を使うことで、JPEG よりも自然できれいなノイズ処理ができます。
RAW のデメリットと対策
- ファイルサイズが大きい:1枚20〜50MB程度。大容量SDカード(64GB以上)を用意する
- 現像の手間がかかる:Lightroomなどのソフトが必要。最初は時間がかかるが、慣れると楽しくなる
- すぐに共有できない:SNSに投稿するにはJPEGへの書き出しが必要
RAW+JPEG同時記録という選択肢
迷うならRAW+JPEG同時記録を設定すれば、手軽さと自由度を両立できます。撮影中は確認用にJPEGを使い、気に入ったカットはRAWから丁寧に仕上げるという使い分けが実用的です。
まとめ:星空は必ずRAWで撮る
現像ソフトを使う作業が増えますが、RAW撮影で引き出せるクオリティの差は大きいです。最初から RAW で撮る習慣をつけておくと、上達につれて過去の RAW データを再現像して楽しむこともできます。
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